顎関節症

治療方針

方針イメージ

顎の痛みや、口が開かない(開きにくい)場合の症状の改善を目標にして治療を開始します

まず、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬の飲み薬が有効かどうかを判断します。

すぐに症状が改善し、今までの病歴が浅く軽度な場合にはここまでで治療が終わります。

また、お薬も使用せず生活指導のみで経過をみることもあります。

あまり改善が思わしくないときや、今まで同様の症状を繰り返しているときは”スプリント”と言われるマウスピースを作成し、調整を行いながら治療を行います。

以上の治療に関しては健康保険が適応されます

(3割負担の場合お薬代は千円程度、スプリント作成代は5~6千円です。別途初診、再診やレントゲンや調整費はかかります。)

以前は外科的な処置も検討されることがありましたが、治癒するときにかえって癒着を起こすこともあり、特に重症な場合を除いてはほとんど行われなくなってきています。

 

スプリント治療について

  • 型取り

    方針イメージ方針イメージ上下の歯型をとり、石膏を流して模型を作ります
  • 噛み合わせの位置の再現

    方針イメージ方針イメージここからは患者さんが帰られた後の作業になります。上顎に取り付けるマウスピースを作ります。
    当院では、来院時に痛む顎になるべく負担をかけず短時間で済むようにかなりの段階まで調整を済ませておきます。
    そのために顎の動きを再現できる機械に石膏模型を取り付けます。
  • 来院時までの調整

    方針イメージマウスピースを作った最初の段階では、奥歯が強く当たり前歯が全く噛みません。
    透明な樹脂を追加しながら、全体が均一に当たるように調整します。
  • 来院時の微調整

    方針イメージ型とり後1回目の来院です。
    患者さんの口の中で装置の噛み合わせの高さや歯の締め付け具合を調整します

   

方針イメージ

装着後は病状に応じたペースで調整を行います。

落ち着いてくれば月1~2回で調整します。

FAQ よくあるお問い合わせ

咬み合わせが悪いので矯正をすると顎関節症は良くなりますか?

歯並びやかみ合わせが良くない方も多くは症状が出ません。

逆に歯並びがきれいで咬み合わせがおかしくない方も顎関節症は出ます。

その人に適した咬み合わせの高さや位置をすぐ完全に見つけ出すことは不可能です。

顎関節の治療目的ではなく銀歯の治療や親知らずを抜歯した後に顎関節症が軽快してくることもよく経験します。

結果的に改善することもよくありますが、過剰な期待はできないと思います。

 


口の開け閉めの時にカクカク音がしますが、治療をしなくていいですか?

大きく分けて、クリックと言われるカクンという音とクレピタスと言われるジャリジャリという音があります。

顎の関節には骨同志がスムーズに動くように関節円盤と言われるクッションがはさまっています。

クレピタスはクッションが摩耗し骨同志が擦れ合う音ですが圧倒的に多いのはクリックの方です。

クリックはクッションの位置がずれてしまっているときに起こります。

保存的治療ではその位置を完全に元に戻すことはできません。

クリックは消えないことが多いため積極的に治療されない先生も多いです。

治療効果がわかりにくいため、治療を開始されるならば、悪化や進行を防ぐという目的で気長に臨まれた方がいいと思います。

もちろん病状によってはクリックが消えることもあります。