治療方針
顎の痛みや、口が開かない(開きにくい)場合の症状の改善を目標にして治療を開始します。
まず、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬の飲み薬が有効かどうかを判断します。
すぐに症状が改善し、今までの病歴が浅く軽度な場合にはここまでで治療が終わります。
また、お薬も使用せず生活指導のみで経過をみることもあります。
あまり改善が思わしくないときや、今まで同様の症状を繰り返しているときは”スプリント”と言われるマウスピースを作成し、調整を行いながら治療を行います。
以上の治療に関しては健康保険が適応されます。
(3割負担の場合お薬代は1000円程度、スプリント作成代は5~6000円です。別途初診、再診やレントゲンや調整費はかかります。)
以前は外科的な処置も検討されることがありましたが、治癒するときにかえって癒着を起こすこともあり、特に重症な場合を除いてはほとんど行われなくなってきています。