歯周再生療法とは
歯周病は進行するまで自覚症状の少ない病気です。そのため気づいた時には病気が進行していて、歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊され歯を抜かなければならない場合もあります。
歯周再生療法は、その名のとおり歯を支えている歯周組織を再生する治療法です。
この治療を受けることで自身の歯を長く温存できる可能性があります。
リグロスとは
世界初の歯周組織再生医薬品です。
リグロスは、成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の周囲にある細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送り込みます。
これらの作用により歯槽骨などの歯周組織が再生されます。
リグロスは2016年11月に保険診療として治療を受けることができるようになりました。
リグロスは歯周外科手術を行う際に使用するお薬ですので、歯周病の根本原因である歯周病菌（プラークや歯石）を除去する「歯周病の基本治療」を済ませた患者さんが使用の対象としています。
リグロスを用いた治療は、歯槽骨の一部がなくなっている場合に有効であり全体的に歯槽骨がなくなってしまっている場合は対象とならない場合もあります。
歯周外科をすすめられた際は、できるだけ早めの決断をおすすめします。
リグロスの禁忌症
癌（がん）の既往歴のある方
リグロスは組織の再生作用が大変強いため、正常な細胞と同時に癌（がん）細胞も活性化されてしまう可能性があると言われています。そのため、癌（がん）の既往がある方には向いていません。
喫煙習慣のあるは、そうでない方に比べてリグロスの効果が出にくいと言われています、
喫煙なさっている患者さんの場合、治療効果は限定的とお考えください。
